NPO法人 快適な排尿をめざす全国ネットの会

第59回「快適な排尿をめざすセミナー 
~間歇導尿指導認定セミナー 初級~」

セミナー風景
日時:
2024年6月1日(土) 、2日(日)
場所:
京都府医師会館

今年で16回目となる「間歇導尿(CIC)指導認定セミナー 初級」を開催しました。このセミナーは知識・スキルを習得するだけでなく、CIC指導を通し、各施設の多職種と連携をとり、CICの正しい指導と知識の普及やケアの充実を図ることを目指しています。
参加人数も増え、ようやくコロナ前の状態になってまいりました。東北、九州、沖縄からもご参加いただき、皆様の熱意には感動いたしました。また、看護師に加え、薬剤師、作業療法士、理学療法士の参加もあり、様々なバックグランドをもつ、熱心な参加者のお蔭で充実したセミナーとなりました。「快適自己導尿指導士」として自信をもち、職場、地域で活躍できる人になっていただくことを願っています。また、この場で知り合った方々との横の繋がりも大切にして、今後も情報共有していただきたいと思っております。

「CICの基礎知識、CICの適応となる疾患」

講師 杉野 善雄 先生(姫路医療センター 泌尿器科 医師、NPO理事)

・下部尿路解剖生理
・下部尿路障害の診断 CIC導入にいたるまで

「多職種で実現する自己導尿指導」

講師 永坂 和子 氏(岐阜保健大学 看護学部看護学科 大学院看護学研究科 教授)

・指導するときの配慮と心構え
・指導時の注意事項
・継続していくための指導方法

「自己導尿指導のポイント」

講師 田中 悦子 氏(看護師、NPO理事)

・男性の場合、女性の場合
・手洗い・消毒

「自己導尿指導の実施と評価」

講師 山口 昌子 氏(看護師、NPO理事)

・カテーテルの選択
・生活指導
・実施と評価

メーカー様による、プレゼンテーション

「CIC指導のポイントと作業療法士の役割」

講師 細川 雄平 氏(平成リハビリテーション専門学校 作業療法学科専任教員、NPO理事)

・作業療法士の役割
・CIC動作のポイント
・CICを継続するための条件

ワークショップ

「自己導尿についての医療、看護、介護現場で、問題点とどうアプローチしていくか?どう対応していくか?」

・デモ器を使用しての指導や導尿体験
CIC現場では、排泄に関する問題に対し、現場だけしかわからないことや、職種によって連携が取れていない状態です。どうすれば快適な排尿に結びつけていけるのか、課題とその対策についてグループで話し合い、発表していただきました。

「CICの基礎知識 脊椎損傷の排尿管理」

講師 仙石 淳 先生(兵庫県立リハビリテーション中央病院 院長補佐兼泌尿器科部長)

・自己導尿の回数をどのように決めていくのか
・時間的配分
・アセスメント(排尿障害、適応、CIC指導時のアセスメント、一時的か?永久的か?)
・CIC中止のポイント、考えられるトラブルと対応方法
・脊髄損傷の急性期~慢性期の排尿管理のポイント

「法律と費用について」

講講師 井上 亘 先生(井上医院 院長)

・法律(家族に出来、介護士に出来ない理由)
・費用について(保険点数について)

発表、ディスカッション

テスト

ワークショップ グループ別成績発表

☆今回も多数メーカー様に出展いただきました。いつもお力添えいただき、有難うございます。
※今回ワークショップで作成されたポスター等は、近々「会員専用ページ」で報告いたします。