セミナー・ワークショップ/介護セミナー
第8回「快適な排尿をめざすセミナー」を開催しました。
日時: 2007年4月21日(土)
13:30〜16:30
場所: ぱ・る・るプラザ京都
〜頻尿について考えよう part1〜
頻尿について困っていることを認識し、ケアの見直しをしませんか
- 1.「頻尿と糖尿病・認知症とのかかわりについて」
- 京都市立病院泌尿器科 医師 上田朋宏
- 2.「ケーススタディ 認知症による排泄ケア」
- 日本コンチネンス協会 看護師 山口昌子
- まとめ
- 京都市立病院泌尿器科 医師 上田朋宏
内容
1.「頻尿と糖尿病・認知症とのかかわりについて」
排尿について、原点に立ち返って、まず基本的な話をしていただきました。
- ・おしっことは?
- 身体の中の不要なものを血液から選びだして、腎臓から放出される液体です。
- ・頻尿とは?
- 日中8回以上、夜間1回以上排尿して困ること
多尿や蓄尿障害や尿排出障害でもおこります
精神的なストレスでも生じるので、多元的にアプローチする必要があります
- ・膀胱のはたらき
- 蓄尿:「膀胱」は尿をためるはたらき
尿排出:尿を排出するはたらき
- ・排尿障害の具体的な症状
- 蓄尿障害:夜中何度もトイレに起きる、排尿後に残尿感がある
排出障害:尿の勢いが弱い、おなかに力を入れないと排尿できない、おしっこが出るまでに時間がかかる
また、泌尿器科と婦人科の連携があまりできていない、何年もバルーンカテーテルを患者に入れている(バルーンカテーテル依存)、おむつ代が高い、看護スタッフの負担といった病院や施設などが抱えている問題についてもお話いただきました。
- ・頻尿の人に必ず行いたい検査
- 検尿と残尿測定
- ・糖尿病について
- 糖尿病の方は健康な方に比べ、膀胱が大きく、残尿があり、尿意が遠い傾向があります。また、自覚症状が出現する前に膀胱機能障害が始まっていることが多いです。→排尿症状が出ないうちに、なんとか治療しないといけません。
- ・退院後の生活の場における尿失禁の危険度
- 在宅を1とすると、施設は8倍、病院は30倍です。
2.「ケーススタディ 認知症による排泄ケア」
まず、認知症とは(知能低下、抑うつ状態、不安、不眠、幻覚など)、認知症のタイプ(アルツハイマー型と脳血管障害型)、個別ケアの必要性(本人の意思の尊重・患者にとっての納得のいくケアの提供)についてお話いただきました。
- ・アルツハイマー型の認知症
- 失禁を隠そうとし、過活動膀胱がおき、その結果尿意がなくなり、失禁が著名となります。
- ・アセスメントのポイント
- 認知症の身体・精神状態の把握、全身状態・栄養状態などの観察、排尿日誌の活用など
- ・排泄環境
- ・トイレの場所を認識(表示、照明)
- 「トイレ」の表示がわからない方でも「便所」で認識できることがあります。トイレのドアが開いているとわかることもあります。「私もトイレに入るので、つきあってほしい」といった声がけで、トイレに入ってくれることもあるのです。また、「夜間のトイレの電気はつけたまま」→これは基本的なケアになります。
- ・トイレスタイルの選択
- 今まで和式あるいは洋式を使っていたのか?により選択がかわります。
- ・身体清潔の保持
- おむつの交換を頻繁にする、汚れがあればすぐに拭くなどスキントラブルを防止し、清潔に保ちます。
- ・食生活の調整(便秘の改善)
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・失禁用具の選択(個人にあった商品の選択をおこなう)
- ・人的環境の調整(怒らず、ほめること)
また、事例をあげ、排尿に対する誤ったケア、どんなケアをしていくとよいか?などについて、グループに分かれ、ディスカッションしていただきました。
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