セミナー・ワークショップ/介護セミナー
第4回「快適な排尿をめざすセミナー」を開催しました。
〜心地よい、あたりまえの排泄って何だろう〜
日時: 平成18年5月29日(月) 13:30〜16:30
場所: ぱ・る・るプラザ京都
- 1.「自分を知ろう、老いを知ろう!必ず出来る排尿管理」
- NPO山梨排泄問題を考える会 神経系専門理学療法士
小林晴名
- 2.「在宅現場から 〜排泄問題軽減に向けての取り組み〜」
- 日本コンチネンス協会 大阪支部 介護支援専門員 薬剤師
人長喜代子
- まとめ
- 京都市立病院泌尿器科 医師 上田朋宏
内容
1.「自分を知ろう、老いを知ろう! 必ず出来る排尿管理」
まずNPO山梨排泄問題を考える会の活動をご紹介いただきました。また、(株)山梨福祉総研の代表取締役も兼ねておられることから、その事業について、すなわち訪問看護・居宅介護支援・訪問マッサージ事業などについても紹介されました。
人間クイズも色々と出題いただきました。
「姿勢」から考える人間クイズ 〜腰に掛かる力を知ろう〜
体重のどのくらいの力がかかると思われますか?
- 椅子に座る → 体重の8割
- 立つ → 体重と同じくらい
- 軽く会釈をする → 体重の1.5倍
- 椅子に座り体を屈める → かなりの力
- 仰向けに寝る → 体重の半分
「歩行」から考える人間クイズ 〜膝にかかる力を知ろう〜
体重のどのくらいの力がかかると思われますか?
- 平地を歩いているとき → 体重の2〜3倍
- 階段を昇り降りしたとき → 体重の4倍
- 走っているとき → なんと体重の7倍!
その他「寝たきり」から考える人間クイズ、すなわち、寝ている間の最大酸素摂取量について、「普通に立ち上がるって?」、「腰や膝の痛みを予防し、排尿自立へ」などについてもお話いただきました。排尿自立支援については、地域医療に関わる泌尿器科医が少ない、理学療法士が排尿自立支援は看護師・介護士の仕事と考えておられたり、全体として「排尿自立支援は衣食住の次」といった意識があったり等、解決すべき問題が多数あることがわかりました。
2.「在宅現場から 〜排泄問題軽減に向けての取り組み〜」
まず、「失禁ってなに?」(失禁の定義や排泄ケアの特徴)、「排泄の仕組み」などについてお話いただきました。ところで、排尿の仕組みはどうなっているかご存知ですか?
大脳の命令で、
「がまんしなさい」 → 括約筋は絞まり、膀胱は伸びて大きくなる(尿をためる)
「尿を出しなさい」 → 括約筋が緩み、同時に膀胱が収縮して尿が出る(排尿)
また、排泄ケア・失禁用品の上手な活用について、下記のようなお話をいただきました。
- 動作を助けるもの(手すりや移動バー、マジックテープなど)
- 尿器、便器(差し込み便器や尿瓶など)
- 身につけるもの(おむつ、パッド、装着型の収尿器)
- 直接膀胱に挿入するもの(留置カテーテル、セルフカテーテルなど)
- 治療に使われるもの(骨盤底筋を鍛える際に使用するフェミナコーンなど)
- その他排泄の問題を解決するためのもの(尿を固めるパウダー、臭い対策用品、スキンケア用品)
歯と同じように排泄も予防が大切である、と強調されておられました。また、一度利き腕や親指を使わずにトイレに行き、失禁患者との隔たりや患者がどの程度困っているかなどを考え、正常な排泄を振り返ってみることをすすめられました。
最後に、絵本、「うんこのできるまで 〜食べものの旅〜」(岩崎書店)を使い、排便についての仕組みも説明いただきました。絵本といっても子供だけでなく、大人にもわかりやすく、楽しく理解できる本になっております。関心のある方は是非書店でお買い求めください。
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